静かに進行する歯周病
「歯ぐきが下がって歯の根が見えてきた」
「食後にブラッシングすると血が出る」
「歯がグラグラしてきた」
といったような症状はありませんか? 心あたりのある方は歯周病にかかっている可能性があります。早期治療を行えば、からだへの負担・時間・費用が抑えられますので、できるだけ早い段階でのご来院をおすすめします。
歯周病とは
プラーク(歯垢)のなかにすむ歯周病菌が歯ぐきに炎症を引き起こし、周囲の組織を破壊していくこわい病気です。虫歯のような痛みがないため“サイレント・デイジーズ(静かに進行する病”と呼ばれており、進行すると歯を支えている顎の骨を溶かし、歯が抜け落ちてしまいます。
世界で一般的に用いられている地域歯周疾患指数によると、日本人で歯周病にかかっている割合は45~54歳で約30%、55歳以上になると50%を超えます。一生、自分の歯で過ごしていただけるよう、当院では「患者様の大切な歯を残す治療」を目指していきます。
歯周病の進行段階と治療法
進行段階 | 症状 | 治療 |
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【初期の歯周炎】 歯周ポケットの深さ3mm程度 |
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【軽度の歯周炎】 歯周ポケットの深さ4mm程度 |
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【中等度の歯周炎】 歯周ポケットの深さ6mm程度 |
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【重度の歯周炎】 歯周ポケットの深さ8mm程度 |
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歯周病の影響は全身におよびます
歯周病のこわさはお口のなかだけでなく、全身にも悪影響を及すといわれている点です。たとえば、歯周病と糖尿病は相互関係があるといわれて、互いが互いの症状を悪化させる可能性があります、また、歯周病菌が血管に入ることで血栓ができやすくなり、動脈硬化や脳梗塞を引き起こすことがあるといわれています。ほかにも、肺炎や早産など深刻な不調につながる可能性があるので、しっかり治療しておきましょう。
hdhc ふちはた歯科の歯周病検査メニュー
ポケット検査
プローベという器具を用いて、歯周ポケットの深さを測定し進行状況を診ていきます。
レントゲン検査
デジタルレントゲンを用いて、患部や周辺の骨の状態などを確認していきます。
hdhc ふちはた歯科の歯周病治療メニュー
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
歯周病によってできた歯周ポケットに溜まったプラークや歯石などを除去していきます。
歯周ポケット掻爬(そうは)術
麻酔をかけて歯周ポケットの奥深くに溜まったプラークや歯石を取り除いていきます。
フラップ手術
歯周組織のかなり広い範囲にまで感染している重度の歯周病治療の際に行う外科手術です。局部麻酔をしたあとに、歯ぐきを切開して歯周ポケットの奥深くにまで入ったプラークや歯石を除去します。
エムドゲイン法
歯周外科手術を行った際に、エムドゲインという歯科組織再生誘導材料を、塗布することで、健康的な歯周組織を取り戻すことができます。
CTG(結合組織移植片)
外科手術の抜歯後など、歯ぐきが陥没した、または歯の根元が露出しているような際に、上顎の口蓋(こうがい)から結合組織を取り、移植し歯ぐきを増やす方法です。
FGG(遊離歯肉移植術)
CTGと同様、歯ぐきが不足している際に、上顎の口蓋(こうがい)から歯ぐきを取り、必要な部位に移植し結合させる方法です。
歯科用CTとマイクロスコープを用いて緻密な治療を行っています
歯周病治療は歯科医師の技術と整った設備環境が成功の鍵を握ります。当院では高性能な「歯科用CT」と「マイクロスコープ」を使用して、治療を行っています。歯科用CTは、患部や周辺組織の断層写真を撮影できる機器。そしてマイクロスコープは肉眼では見えづらい歯の根まで拡大して確認できるデジタル顕微鏡。この2つを使いこなしていくことで、緻密な歯周病治療が実現します。
プラークをいかに取り除くかが歯周病予防・治療において最大のポイントになります。日々の正しいブラッシング、歯科医院でのケアを行うことで歯周病の進行を止めたり、遅らせたりすることができます。歯周病はどの年齢の方でもかかる歯の病気です。痛みや症状が出にくい病なので、現状を知るために歯科医院での検診をおすすめします。
ドクターのワンポイントアドバイス
プラークをいかに取り除くかが歯周病予防・治療において最大のポイントになります。日々の正しいブラッシング、歯科医院でのケアを行うことで歯周病の進行を止めたり、遅らせたりすることができます。歯周病はどの年齢の方でもかかる歯の病気です。痛みや症状が出にくい病なので、現状を知るために歯科医院での検診をおすすめします。